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2万円以下で買える3Dプリンター 「Anet A8」のレビュー(改造編)

dav

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「Anet A8」でのテストプリントが終わったので、次はプリンター本体のアップグレードを試みた。


※改良版の後継機種が出たので、今ならそちらをおすすめする。




Thingiverseで公開されている「Anet A8」用の各種パーツを一通り出力して使用した結果、↓のような見た目になった。

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使用しているパーツ一覧

まずは、現在、私が実際に使用している「Anet A8」用のパーツ一覧を紹介する。


エクストルーダー用改造パーツ

このパーツを使用するためには、ヒートシンクを半分に切断する必要があり、少々手間がかかる。


が、このパーツを使用することで、フィラメントの交換が格段に容易になる(特にフレキシブルフィラメントの場合)ので、ヒートシンクの切断に手間がかかることを差し引いても、使用する価値は十分にあると思う。






Thingiverse:Anet A8 modification for filament loader

エクストルーダー用ボタンパーツ

「Anet A8」ではエクストルーダーにフィラメントをセットする際、ボルトを押しこむ必要があるが、そのままだと押すときに指が痛い。


それを解消するのが、このボタン画のパーツである。


(画像の手前側)



(画像の手前側)



Thingiverse:Extruder Button Anet A8

X軸用補助パーツ

X軸のブレを低減するための補助パーツで、左右一組で使う。









Thingiverse:Anet A8 Brackets to Reduce X-Axis Motion

X軸用ベルトテンショナー

X軸のベルトの張りを調節するためのパーツで、キットには付属していないサイズのネジやナットが別途必要となる。



Thingiverse:Anet A8 Improved X-belt Tensioner

Y軸用補助フレーム(前側)

これはY軸用の補助フレーム(前側)で、Y軸のブレが低減できるとのことなので、使ってみることにした。












Thingiverse:Anet A8 Front Frame Brace

Y軸用補助フレーム(後ろ側)

これも上のパーツと同様にY軸用の補助フレームで、こちらは後ろ側のパーツとなっている。






Thingiverse:Anet A8 Rear Frame Brace

Y軸用ベルトテンショナー

Y軸のベルトの張りを調節するためのパーツであるが、これを使用する場合には、キットに付属のベルトでは長さが足りないため、別途ベルトを用意する必要がある。






Thingiverse:Anet A8 Y-Belt Tensioner

Z軸用補助パーツ

組み立ての時から不思議に思っていたのだが、「Anet A8」ではZ軸用のガイドロッドはなぜか長さが微妙に短い。


これは、そのZ軸の短さを補ってZ軸のブレを低減するためのパーツである。


(画像の向かって右側)







Thingiverse:Simple Anti Z Wobble for Anet A8

Z軸用補助パーツ②

これもZ軸のブレを軽減するためのパーツであるが、こちらを使う場合には、別途ベアリングが必要となる。






Thingiverse:Anti Z Wobble for Anet A8

エンドストップ(Z軸)の高さ調整パーツ

エンドストップ(Z軸)の調節をしやすくするためのパーツ。



Thingiverse:Z Endstop Fine Adjustment Prusa i3 – Anet A8)

フィラメント冷却ファン用ダクト

これは射出されたフィラメントを冷却するためのファン用のダクトで、全方向から均等に冷却できそうなので、これに取り替えてみた。



Thingiverse:Hesine M-505, Anet A8 – Center Nozzle Fan

フィラメントガイド①

エクストルーダーにフィラメントを送る際のガイド用パーツで、エクストルーダ付近に配置するように設計されている。


なお、「エクストルーダー用改造パーツ(Anet A8 modification for filament loader)」を使用する場合には、このパーツは取り付けることができなくなってしまう。


(画像の奥側、手前側はこのあと紹介するボタン型パーツ)



Thingiverse:Anet A8 – Filament Guide

フィラメントガイド②

本体の上側に取り付けて使うタイプのフィラメントガイド用パーツ。


なお、「X軸用補助パーツ(Anet A8 Brackets to Reduce X-Axis Motion)」を使用する場合には、本体上部にこのパーツを取り付けることはできなくなる。






Thingiverse:Anet A8 Prusa i3 Simple filament guide (Horizontal)

電源ボックス冷却ファン用ケース

「Anet A8」のキットに付属している電源ボックスにはファンが付いていない。
プリンター稼働中には電源のケースが結構熱くなるので、それを冷やすためにファン(40mm)を取り付けた。


このファン用ケースには4つの突起部があり、それを電源ボックスにの穴に挿して固定するようになっているのだが、下2つの突起は電源ボックスの穴に上手くはまらないので、取り去ってしまった。


その後、残り2つのうち1つが取れてしまい、現在は斜めの状態になってしまっているが、実用上特に問題はない。


(画像の向かって左側)




Thingiverse:Anet A8 Power Supply 40mm Fan Case

スプールホルダー

「Anet A8」のキットには、スプールホルダーも付属していたが、どうせならこれも本体と一体化してしまいたかったので、本体に固定するタイプのスプールホルダーを使うことにした。


なお、このスプールホルダーは、上で紹介した「X軸のブレを低減するための補助パーツ」とセットで使うように設計されているので、単体での使用には適していない。






Thingiverse:Anet A8 Spool holder – reuse Anet parts

スプールホルダー用補助パーツ

これはスプールの回転をスムーズにするための補助パーツで、別途ベアリングが必要となる。









Thingiverse:Parametric universal spool holder



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クーポンコード
A8KIDA


使用する予定のパーツ

次に、まだ使用してはいないが、今後使用する予定のパーツも紹介する。



これはそのうち使ってみようと思っている。

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テストプリント

プリンター本体に色々と手を入れたところで、ベンチマークとしてよく使われている船のモデル「#3DBenchy – The jolly 3D printing torture-test by CreativeTools.se」を出力してみた。





出力したものは、「TEVO Tarantula」で出力したものとの比較で紹介する。左側の白いものが「Anet A8」で出力したもので、右側の青いものが「TEVO Tarantula」で出力したものである。


(前面)


(右側面)



(後面)



(左側面)



(上面)



(底面)

プリンター本体に色々とパーツを付け加えたことで、動作がより良くなったような気がする。

まとめ

  • Anet A8のアップグレード用パーツをいろいろと出力してみた
  • 追加でネジなどの部品が必要なパーツは、今後部品を入手して使う予定
  • アップグレード用のパーツを使用することで、プリンターの動作が改善したように思う。

管理人:

コメントを見る (9)

  • ベルトは何ミリのどこで買ったらやすいですか?Aneta8のちゃんと組み立てや改造を詳細にのせてるかたは海外しかいなくて、よろしくお願いします。

  • ありがとうございます。今Aneta8で日本で詳しくみれるサイトは二つです。毎回みてますのでまた参考になることをブログで書いてください。ほんまにありがとうございました。なんで海外はアップグレードが盛んにしてるのに日本の人は情報をださないのか不思議です。英語わからない自分もわるいんですが

  • cura でパソコンとusbで繋ぎながらやる方法ってどうするんですか?ほんまアホなんで教えていただければ幸いです。

    • USB接続での出力をしたことがないので詳しくは分かりませんが、ざっと見た感じだと、Curaのバージョンが1x系の場合は、CuraからUSB接続でのプリントはできないようです。
      Curaのバージョンが2x系の場合であれば「Print」タブから、3x系の場合であれば、「Monitor」タブからUSB接続でのプリントができるようです。

  • A8を買ってみたのです、#3DBenchyの煙突等の円筒支柱系の造形が全くうまく行きません。
    外壁も出来ず綿綿な感じになっています
    PLAでやっているのですが、大まか設定どんな感じですが?教えてもらえませんか

    • 「Cura」のバージョン3.2.1で下記画像のような設定にしています。
      具体的には、「Settings」の「Material」で「PLA」を選んだだけです。

  • 機材によって個体差ありますがPLAは180℃〜175℃くらいまで絞るだけでよりシャープになると思いますよ。
    下げすぎると層が剥離しやすくなりますが。

    それに加えてflowの調整をすること、速度を落とすことで側面の波打ちが結構軽減されます。

    エクストルーダーのギアの歯数も波打ちに影響する場合があるので、細かい方がいいかもしれません。

    ジャークの値を下げるのも有効だと思います。

    infillの格子の影響で表面に凹凸ができることもありますがその場合壁の厚みを1.2mmくらいまで上げると軽減されます。

    冷却ファンから送風する機構はより耐熱性のあるabsで作ってノズルに近い方が効果的かもしれません。

  • エクストルーダーの改造は便利に使えそうですね。
    ただ、ちょっと心配になるのがヒートブロックから上の冷却なんです。
    PLA辺りでは問題は無いのかも知れませんが、ABSなど高温にするケースでベンチュリ―パイプ上部でフィラメントが溶けてしまい、パイプ詰まりを起こしてしまわないかという事です。
    特に問題なのがヒートシンクを外した事で印刷終了後、冷えきらないうちに電源を落としたようなケースなのですが。

    Anet A6の改造などブログを書いています。参考まで。