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今日、久しぶりに外に出たら、カラスを何羽かみかけた。
そこで、カラスはなぜ嫌われるのかについて考えてみた。
ゴミを漁る
日本で一年中見られるカラスには、「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の二種あるが、どちらも雑食性である。
ちなみに、「ハシブトガラス」は動物食傾向が強く、「ハシボソガラス」は植物食傾向が強い。
このように、カラスは、雑食性であるため、都市部では、ゴミ集積所の生ゴミをあさったり、農耕地では、農作物を荒らしたりする。
こうしたカラスの行動は、人間にとって迷惑なものであるため、一般的にカラスは、好ましい鳥だとは思われていない。
色が黒い
先述した「ハシブトガラス」や「ハシボソガラス」は、基本的に全身が黒い羽で覆われている。
この黒いということもまた、好ましく思われない要素の1つであるだろう。
「黒」という色は、基本的に良いイメージの色ではない。
このことは、「悪魔」が黒を用いたイメージで描かれることに端的に表れている。
また、最近よく聞く「ブラック企業」という言葉は、悪いイメージの言葉として完全に定着しているように思われる。
さらに、近しい人が亡くなり喪に服す時の服装は、全世界的に黒が基本となっている。
それとは反対に、「白」は良いイメージの色であり、「天使」などは白いイメージで描かれる。
「黒い猫」が不吉の象徴であるとされる一方で、「白いハト」は平和の象徴であるとされる。
また、結婚式で花嫁が身に着けるウエディングドレスは白であるし、着物の場合でも、白無垢が最も格式高いとされる。
もしもカラスの全身が真っ黒でなければ、ここまで嫌われることはなかっただろう。
なお、まれに白いカラスもいるが、その場合には、黒いカラスほどイメージは悪くないのではないだろうか。
でかい
カラスは、人が居住する地域で見かける鳥としては、大きい部類の鳥である。
鶴や白鳥や鷺(サギ)などカラスより大きな鳥もいるが、これらはみな渡り鳥であり、都市部で見かけることは滅多にない。
身近で目にするスズメやハトなどと比べると、カラスはやはり大きい。
一般的に、赤ん坊や動物の赤ちゃんなど、小さいものは「かわいい」とされる。
スズメを「かわいい」と言うことはあっても、カラスを「かわいい」とは言わないのである。
カラスはでかいために、かわいらしさあまり感じられない鳥なのである。
鳴き声がきれいではない
カラスの鳴き声は「カァー、カァー」や「ガァー、ガァー」と表されるように、濁った鳴き声のイメージがある。
これは、スズメの「チュン、チュン」やウグイスの「ホー、ホケキョ」などの澄んだ鳴き声と比べると、お世辞にもきれいとは言えない。
「小鳥のさえずり」と聞けば、さわやかなイメージを感じられる。
カラスの場合、そもそも小鳥とは言えないし、鳴き声は濁っていて、きれいな鳴き声であるとは言い難い。
まとめ
こうして改めて考えてみると、カラスは、人から敬遠される要素だらけである、ということが分かった。
- カラスが嫌われる理由を考えた
- 理由1:ゴミ集積所や畑を荒らす
- 理由2:黒い色のイメージが良くない
- 理由3:カラスはでかい
- 理由4:カラスの鳴き声はきれいではない