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新型コロナウイルスが世界で感染拡大するなか、マスクや人工呼吸器用のパーツ作成で3Dプリンターがにわかに注目を集めている。
ここでは、これまでに通算で8台のFDM方式の3Dプリンターを使用してきた私が、Amazonで買える手頃な価格のおすすめ機種(入門機)を紹介する。
目次
FDM方式の3Dプリンターの購入に際して考慮すべき4つの点
まずは、比較的安価な3Dプリンター(FDM方式)の機種選定をする際に考慮すべき4つの点について確認しておく。
Creality Ender-3
2万円から3万円の価格帯で私が一番おすすめする3Dプリンターは、「Ender-3」である。
組み立て式で改造パーツが豊富にあるため、PCは自作派というような何かとカスタマイズすることが好きな人には特におすすめの機種である。
3Dプリンターをいろいろとカスタマイズすることが目的なのではなく、とにかく3Dプリンティングを楽しみたいというような場合には、「Anycubic MEGA-S」がおすすめである。
現状、価格と性能のバランスが一番良い3DプリンターはEnder-3なのではないかと思う。実際、Ender-3は世界的に売れており、保守パーツやカスタマイズ用のパーツが豊富に流通している。
2万円程度で買える3Dプリンター「Creality 3D Ender-3」レビュー(組み立て編)
2万円程度で買える3Dプリンター「Creality 3D Ender-3」レビュー(テストプリント編)
2万円程度で買える3Dプリンター「Creality 3D Ender-3」レビュー(アップグレード編)
Creality Ender-3のおすすめポイント
主な特徴
- フレーム:アルミニウム
- ヒートベッド:あり(110℃まで対応)
- 造形可能サイズ:220 x 220 x 250mm
- 対応フィラメント:ABS、PLA、PETG、TPU
なお、Ender-3のほかに改良版のEnder-3 Proも販売されている。
主な改良点
Anycubic MEGA-S
3Dプリンターのカスタマイズには興味がなく、とにかくすぐにでも3Dプリンティングが始めたいということであれば、組み立てがほぼ不要な「Anycubic i3 Mega」が一番のおすすめである。
「Anycubic MEGA-S」は、カスタマイズなど行わなくても、安定した出力が期待できるほどに完成されている機種であるといえる。
Anycubic Mega-Sのおすすめポイント
主な特徴
- フレーム:鉄
- ヒートベッド:あり(100℃まで対応)
- 造形可能サイズ:210 x 210 x 205mm
- 対応フィラメント:ABS、PLA、PETG、HIPS、WOOD
QIDI TECH X-Smart
QIDI TECH X-Smartは、Ende-3とやMEGA-Sとは異なり、3Dプリンター本体の形が箱型となっている。
箱型で剛性が高くしっかりとした造り/span>となっている分、価格の方はEnde-3やMEGA-Sと比べると少し高くなる。
QIDI TECH X-Smartのおすすめポイント
また、主な特徴
- フレーム:アルミニウム
- ヒートベッド:あり(110℃まで対応)
- 造形可能サイズ:150 x 150 x 150mm
- 対応フィラメント:ABS、PLA、PETG、HIPS、TPU、WOOD
Original Prusa i3 MK3S
「Original Prusa i3 MK3S」は完全な組み立てキットとなっていて組み立てにはかなりの時間がかかるが、その分3Dプリンターの構造についてよく知ることができるようになっている。
また、組み立て時のノウハウや使用時のトラブルシューティングが豊富で、ユーザーコミュニティーの活動が活発なため、初心者におすすめできる3Dプリンターとなっている。
Original Prusa i3 MK3Sのおすすめポイント
主な特徴
- フレーム:アルミニウム
- ヒートベッド:あり
- 造形可能サイズ:210 x 210 x 250mm
- 対応フィラメント:ABS、PLA、PETG、HIPS、PP、NYLON、CARBON、TPU、WOOD
Flsun QQ
「Flsun QQ」はデルタ型と呼ばれる構造の3Dプリンターであり、デルタ型の場合、比較的造形時間が短い傾向にある。
デルタ型3Dプリンター 「Anycubic Kossel」のレビュー(組み立て編)
デルタ型3Dプリンター 「Anycubic Kossel」のレビュー(テストプリント編)
Flsun QQのおすすめポイント
主な特徴
- フレーム:アルミニウム
- ヒートベッド:なし
- 造形可能サイズ:直経260mm、高さ370mm
- 対応フィラメント:ABS、PLA、PETG、HIPS、WOOD
まとめ
- Amazonで2万円台から買えるおすすめ3Dプリンターを紹介した
- 一番のおすすめは、「Creality Ender-3」
- そのほか、「Anycubic i3 Mega」もおすすめ
こんばんは。2回目です。
私は半年前にender3 を購入したのでときどき見にきてます。
歴半年で感じるのは思ってたほど日本では流行ってない気がします。
そして中国は3dプリンタに限らずいろんなものが盛んですね。
最近は新機種は出てるのでしょうか。
もっと大きめなベッドが欲しいなと感じるこの頃なのでCR10sにしようかなと思うものの新しい機種が出ないのかなと思ったりしています。
デカいとその分場所をとるのでベッドが前後に動かないタイプがいいなあと思います。
最近の動向についてコメントをお聞きしたいです。
「CR10-S」タイプで新し目のものとしては、「TEVO Nereus」があります。
CR-10Sと比べるとかなりのアップグレードが施されていながら、400ドルを切る価格となっています。
「CR-10S」との違いは、
・メインボードが32bit
・WiFiプリンティング機能搭載
・冷却用のファンがデュアル
・造形エリアがより広い(320x320x400mm)
・ディスプレイがタッチ式
・電源やメインボードが本体底面に一体化されている
・BLTOUCH型センサーをマウントするための専用スペース(ネジ穴付き)が設けられている
・Z軸モーターがシングル
です。
Z軸モーターが1つであること以外は、「TEVO Nereus」のほうが良さそうです。
・「TEVO Nereus」
また、ベッドが前後に移動しないタイプで大型の造形エリアとなると、デルタ型を考慮に入れてもよいかもしれません。
門型の3Dプリンターを比べると、縦方向には長くなりますが底面の設置面積は比較的小さくて済みます。
大型の造形エリア(φ370×455mm)でありながら、で4万円台という手ごろな価格の機種もあります(以前見た時は6万円台だったような気がします)。
・「ANYCUBIC Predator」
こんばんは。
またも通知設定をしておらず、返信に気づいたのはなんと1年後でした。すみません&ありがとうございます。
TEVO Nereus ってのは、どうももう取り扱いがなさそうです。ネットで探すもすべてデッドリンクです。
ANYCUBIC Predator もなさそうです。1年たつといろいろ変わってしまうのですね。
最近きになってるのは、core xyなんです。350mmか400mmで、ダイレクトエクストルーダーがよいのですけどなかなかみつからず。
Ender6はケース付きなのでいいなぁと思ったんですが、250mmでした。
なので、デルタ型の大き目なやつを探してみようと思います。
こんにちは。アーティストの者です。
作品を制作するにあたり3Dプリンタの原理が使えるのではないかと思い、家庭用のリーズナブルな3Dプリンタの購入を考えています。詳しい方に聞いてみたり自分でも調べているのですが条件に合うものがなかなかなく、こちらに辿り着きました。ご相談させてください。以下の条件を全て満たす3Dプリンタがありましたら教えてくださると大変有り難いです。
・積層方式
・XYZが全て上部(ノズル)の方で動く(ベッドは動かない)
・組み立て式(ゆくゆくは3Dプリンタの原理を自分の作品に生かしたいのでハックのしやすいものが良いのです)
・予算上限5万ほど
以上です。
積層方式で組み立て式で安価なものは結構あるようですが、XYZが全て上部で動くタイプのものが見つかりません。デルタ式でも良いのですが、従来のそれぞれが独立型で、なおかつそれが全てノズル側で動くタイプのものがあれば教えていただきたいです。また、こういうタイプのものに名称があればそれも知りたいです。
ちなみに3Dプリンターは自分では扱ったことがない初心者です。
よろしくお願いいたします。
ベッドの動かないタイプの積層式3Dプリンターというものは原理的にはもちろんあり得るものですが、家庭向けの製品として売られているようなものを私は知りませんし、仮にあったとしても5万円では買えないと思います。
ご自身でもいろいろと調べておられるようですが、条件に当てはまるような3Dプリンターはいくら探しても見つからないと思います。
条件は何一つ譲れないということなら、自作する以外に手はないです。
管理人さま
早速のお返事ありがとうございます。組み立て式でなければいくつか見た記憶があるので、まずは3Dプリンターの勉強も兼ねて安価なものの購入を検討しようと思います。ありがとうございました。