2万円程度で買える3Dプリンター「Creality 3D Ender-3」レビュー:改造編

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「Creality 3D Ender-3」でテストプリントを行ったところ、XY平面上の円が歪んで出力され楕円になってしまった。


そこで、Thingiverseにて公開されているベルトテンショナーなどのアップグレードパーツを導入することにした。



アップグレードを施した結果

↓こんなものも問題なく出力できるようになった。












使用データ:Gear Bearing

【3Dプリンター】Ender-3のマザーボードとモータードライバを取り替えて静音化した(TMC2208)
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【3Dプリンター】Ender-3のファームウェアを書き換えた(Marlin1.1.9)
2万円程度で買える3Dプリンター「Creality 3D Ender-3」レビュー:テストプリント編
2万円程度で買える3Dプリンター「Creality 3D Ender-3」レビュー:組み立て編





静音化

モータードライバを替えて静音化した。詳しくは、下記記事参照。



オートレベリング

オートレベリングを追加した。詳しくは、下記記事参照。



「Creality 3D Ender-3」のアップグレードに使用したパーツ

アップグレードパーツの出力には、PETGフィラメントを用いた。

X軸ベルトテンショナー

使用データ:CR-10 X-Axis Tensioner


これは「Creality CR-10」用のX軸ベルトテンショナーであるが、「Creality 3D Ender-3」にも適合している。


なお、このパーツを使用する場合にはキット付属のベルトでは長さが足りないため、別途ベルトを用意する必要がある。





Y軸ベルトテンショナー

使用データ:Y-Axis Belt Tensioner for Ender-3


こちらは「Creality Ender-3」用のY軸ベルトテンショナーである。


ちなみにこのパーツは、「Y tensioner for Anet A2」をもとにM4ボルトとM4ナットが使えるよう、私が改良したものである。


なお、このパーツを使用する場合にはキット付属のベルトでは長さが足りないため、別途ベルトを用意する必要がある。





アンチバックラッシュナット

使用データ:Anti backlash nut adapter for the Ender 3


Z軸にアンチバックラッシュというものを追加した。


Ender-3にはそのままでは取り付けられなかったので、アダプタパーツを探してきて取り付けた。




















エクストルーダーマウント

使用データ:2020 Extruder Motor Mount (for E3D Titan)


アンチバックラッシュナットを取り付けるにあたり、エクストルーダーを別の場所に移動しなければならなかったため、マウントパーツを使用してプリンター本体の上部に取り付けた。


もともとエクストルーダーのあった場所は、フィラメントがリードスクリューと干渉するなど問題があったため、移動してよかったと思っている。


移動するにあたっては、ケーブルの長さが足りないため、ケーブルを延長または交換する必要がある。


PETチューブのほうはちょうどいい感じに長さが足りているので、特に何もする必要はない。








Z軸のブレ防止パーツ

使用データ:MY Ender3 Z Top Bearing Block


これは、Z軸のブレを抑えるためのパーツで、別途ベアリングが必要となる。





エクストルーダー

使用データ:The Most Ultimate Creality CR-10 Extruder Upgrade


これも「Creality CR-10」用となっているが、「Creality 3D Ender-3」にも適合している。


このパーツを導入することにより、フレキシブルフィラメントの出力に対応したり、フィラメント交換などの際にレバーが押しやすくなったりする。





アップグレード後のテストプリント

キューブ(XYZ 20mm Calibration Cube)

使用データ:XYZ 20mm Calibration Cube


キャリブレーション用のキューブを出力した。


なお、積層ピッチは0.2mmで、スライサー(Cura)の設定は↓の画像のとおり。







(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)



アップグレードパーツ導入前と比べると、”Z”の字がよりシャープになったように見える。


出力後の長さを確認してみた(元データは一辺20mm)。



(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)





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船(3DBenchy – The jolly 3D printing torture-test)

使用データ:3DBenchy – The jolly 3D printing torture-test


ベンチマーク用の船の出力も行った。


キューブのテストプリント時は、アップグレードパーツ導入前後でそれほど出力品質に違いは感じられなかったのだが、より複雑な形状のものを出力してみると明らかな違いがみられた


アップグレードパーツ導入後は、ベンチマーク用の船の出力品質が格段に向上したのである。


ここまで出力品質が変わるのかと驚いた

積層ピッチ0.2mm

なお、スライサーの設定はキューブの場合と同じである。

XY平面上の円の出力が明らかに改善されている。


(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)



アップグレードパーツ導入前には多く見られたダマのようなものが、アップグレードパーツ導入後には見られなくなっている。



(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)



アップグレードパーツ導入前には正面窓枠上部にわずかに垂れがみられるが、アップグレードパーツ導入後は垂れが改善している。



(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)





積層ピッチ0.1mm

スライサーの設定は、積層ピッチ以外はキューブの場合と同じである。



(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)



アップグレード後の出力品では「3DBenchey」の文字が確認できるが、アップグレード前の出力では文字部分が完全につぶれてしまっている



(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)




(上:アップグレードパーツ導入後、下:アップグレードパーツ導入前)





アップグレードパーツ導入後の感想

積層ピッチ0.1mmで出力したものは、私が今までに出力してきたベンチマーク用の船の中で一番出力品質が良いと感じた。


この出力品質の3Dプリンターが2万円程度で手に入るのは非常にコスパが良いのではないかと思う。


これから3Dプリンターを購入しようとしているなら、「Creality 3D Ender-3」は間違いなくおすすめの一台である(※アップグレードパーツの導入が前提となるが)。


まとめ

  • 「Creality 3D Ender-3」にアップグレードパーツを導入した
  • アップグレード後、テストプリントを行った
  • アップグレード後、「Creality 3D Ender-3」の出力品質が驚くほど良くなった