2万円台から買える大型3Dプリンター「Anet A8 PLUS」レビュー(動作編)

 30,459 total views,  3 views today

組立が終わったところで、「Anet A8 PLUS」で動作の確認をした。

2万円台から買える大型3Dプリンター「Anet A8 PLUS」レビュー(改造編その1)
2万円台から買える大型3Dプリンター「Anet A8 PLUS」レビュー(組み立て編)
2万円台から買える大型3Dプリンター「Anet A8 PLUS」レビュー(内容確認編)

フィラメントのオートロード

まずは、「Anet A8 PLUS」で追加されたフィラメントのオートロード機能について確認する。

結論から言うと、この機能は全く使えない機能であった。

メニューからフィラメント交換(Change filament)を選ぶと、

まずは自動でノズル温度が240℃に設定される。

ノズル温度が240℃になると、フィラメントがされていれば、そのフィラメントが排出される。

フィラメントの排出が終わると、フィラメントを挿入するよう促される。

フィラメントを挿入しボタンを押すと、自動でフィラメントのロードが始まるが、それがどうにもうまくいかない。

ごらんのように、フィラメントがヒートブレイクのほうへは挿入されていかず、途中で隙間から出てきてしまう。

何度かやってみたが一度もうまくいかないので、手動でフィラメント交換することにした。

テストプリント

いつものキューブと船のモデルでテストプリントを行った。

Curaの3.6.0を使用し設定は以下の通りとした。

  1. 「設定」→「プリンター」→「プリンターを追加する」→「Other」→「Prusa i3」を選択
  2. 「設定」→「プリンター」→「プリンターを管理する」→「プリンターの設定」→XYZをそれぞれ、「300mm」、「300mm」、「350mm」に設定

そうすると、スライサーの各種パラメータが自動で以下のように設定される。

テストプリントで使用したのはSUNLUのPLA+というフィラメントで、印刷温度の範囲が205~230℃となっていて普通のPLAよりも高めになっている。

なので、使用するフィラメントに合わせて、「印刷温度」を215℃、「ビルドプレート温度」を50℃に変更した。

また、「レイヤー高さ」と「初期レイヤー高さ」を、ともに0.2mmに変更した。

XYZ 20mm Calibration Cube

組み立てて特に何も手を加えていない状態では、思っていたほどではなかった。

スポンサーリンク

使用データ:XYZ 20mm Calibration Cube

3DBenchy

こちらは、まあまあな結果だった。

使用データ:#3DBenchy – The jolly 3D printing torture-test by CreativeTools.se

感想

「CR-10S」の半分ほどの値段ということを考えると、なかなか良いのではないかと思われる。

しかし、期待していたほどの出力品質(Ender-3程度)ではなかったため、X軸のベルトテンショナーやZ軸のブレ防止パーツなどを導入して、少し改造することにする。

まとめ

  • 「Anet A8 PLUS」の動作を確認した。
  • フィラメントのオートロードは正直、必要ない機能だった。
  • 「Anet A8 PLUS」でテストプリントを行った。