デルタ型3Dプリンター 「Anycubic Kossel」のレビュー(組み立て編)

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先日、GearBestから「TEVO Tarantula」のレビュー依頼が来たのだが、すでにレビュー済みの品であった。


元々、3Dプリンターの購入に際してはデルタ型の「Anycubic Kossel」を検討していて、最終的には「TEVO Tarantula」に決めたという経緯がある。


そのため、デルタ型の3Dプリンターのレビューはできないかと伝えたところ、「Anycubic Kossel」のレビューをさせてもらえることになった。


かくして、この記事で購入を検討していた「TEVO Tarantula」「Anet A8」、「Anycubic Kossel」の3台すべてを所有することになったわけであるが、誰がこのような展開を予想できたであろうか(反語)。

デルタ型3Dプリンター 「Anycubic Kossel」のレビュー(テストプリント編)

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ちなみに、デルタ型3Dプリンターについて簡単におさらいしておくと、三角柱の形をしている↓のような3Dプリンターのことである。



見た目的には、洗練された無駄のない形をしていて、なかなかカッコイイのではないかと思う。

クーポン

クーポン適用前価格:19,143円(169.99ドル)
           ↓
クーポン適用後価格:17,063円(149.99ドル)

クーポンコード 限定数
Kossel10 150


※クーポンの数には限りがあり、上限に達した場合には、割引が適用されなくなる

内容物概観

まずは、今回届いたものを一通り紹介する。


画像を見てもらえば分かるが、「TEVO Tarantula」の場合と違って、ネジなどが種類ごとに小分けされていたり、モーターやケーブルにそれぞれラベル付けされていたりと親切設計になっている。


(箱・上面)



(内容物・1段目)



(内容物・2段目)

内容物詳細


(ステッピングモータ、ホットエンド、リミットスイッチ、ファン等)



(メインボード、ディスプレイ、マイクロSDカード、ベルト、アダプター)



(メインフレーム用アルミパーツ1)



(メインフレーム用アルミパーツ2)



(エクストルーダー用パーツ、キャリッジ用パーツ等)



(フレーム用コーナーパーツ、カーボンロッド、プーリー、テフロンチューブ等)



(ガラステーブル、プラットフォームシート)


種類ごとに小分けされている上に、それぞれ番号が振られているので、効率よく組み立てを進めることができた。

(ネジ、ナット類)



(工具・USBケーブル・ビニール手袋・スプールホルダー用パーツ等)


重量が1Kgもあり、おまけとはいえないレベルの付属フィラメント(PLA:黒)




(付属マニュアル)


組み立て

組み立て自体は4~5時間でできたが、組み立て後のキャリブレーションに時間がかかった。

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フレームの組み立て

同じ形のものを3つ組み立てるという工程が多く、単純作業という印象だった。


(天面のフレーム)






(底面のフレーム)






(ステッピングモータ取り付け)



エフェクターの組み立て

3Dプリントされた「ファン用ダクト」が付属していた。





(カーボンロッド取り付け)

エフェクターの取り付け

メインフレームにスライドガイド(プーリー式)を取り付け、そこにエフェクターを接続した。


(プーリー式のスライドガイド)



エクストルーダーの組み立て

エクストルーダーは、ケーブルの長さの都合で側面に取り付けるよう指示されているのだが、見た目が不格好なので、「TEVO Tarantula」に付属していた長めのケーブルに付け替えて、最終的には天面に取り付けることにした。





(エクストルーダー取り付け)

ディスプレイとメインボードの取り付け

ディスプレイについては、「TEVO Tarantula」と同じで、ツマミを回すタイプだった。


また、メインボードについては、ステッピングモータが最大6つ接続できるようになっていて、拡張性が高いと感じた。


なお、本キットに含まれるステッピングモータは4つだが、モータドライバ自体は5つ付属していた(予備1つ含む)。


(ディスプレイ、メインボードを取り付け)

スプールホルダーの組み立て

簡易的なスプールホルダーが付属していた。


完成



組み立て手順の載っている詳細なマニュアル(紙媒体)が付属している点で、「TEVO Tarantula」や「Anet A8」とは異なり、キッチリと作り込まれていると感じた。


組み立てについては付属マニュアルのほか、YouTubeにANYCUBICによる公式の組み立て手順動画がアップされているので、それを見ながらやれば、組み立ては難しくないと思う。

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感想

今回で3Dプリンターの組み立ては3台目となるが、デルタ型の3Dプリンターを組み立てるのは初めてだったので、新鮮な気持ちで組み立てることができた。


組み立て終わったデルタ型の3Dプリンタを、実際にこの目で見てみると、やはり形がカッコイイと感じた。


価格的には、2万円程度で買えるので、オススメのデルタ型3Dプリンターであるといえる。


次回は、プリンターの動作についてレビューを行う。

まとめ

  • デルタ型3Dプリンター「Anycubic Kossel」の組み立てについてレビュー
  • 4~5時間で組み立て終わった
  • 次回は、動作のレビューについて行う