23,675 total views, 3 views today
私はこれまでに、何台かの廉価な中華3Dプリンターを使う機会を得てきた。
そうして使ってきた3Dプリンターの中に「Anet A8」という機種があるのだが、その後継機として「Anet A8 PLUS」という機種が出ているというので、購入してみた。
中国のECサイトで注文後、2週間ほどで届いたので、レビューする。
2万円台から買える大型3Dプリンター「Anet A8 PLUS」レビュー(改造編その1)
2万円台から買える大型3Dプリンター「Anet A8 PLUS」レビュー(動作編)
2万円台から買える大型3Dプリンター「Anet A8 PLUS」レビュー(組み立て編)
目次
- 1 Anet A8 PLUS
- 2 届いたもの
- 2.1 パーツリスト
- 2.2 X、Y、Zプロファイル
- 2.3 ガイドロッド
- 2.4 モーター
- 2.5 電源 キット
- 2.6 メインボード キット
- 2.7 エクストルーダー キット
- 2.8 ゴム足
- 2.9 ディスプレイ マウント
- 2.10 リニアベアリング
- 2.11 ヒートベッド
- 2.12 リードロッド、リミットスイッチ マウント
- 2.13 エアーブロー、吹き出し口
- 2.14 ファン
- 2.15 コーナーブラケット
- 2.16 Y軸ベルトテンショナー
- 2.17 スパイラルチューブ
- 2.18 指サック
- 2.19 ベルト
- 2.20 工具類
- 2.21 PLAフィラメント(10m)
- 2.22 ディスプレイ用リボンケーブル
- 2.23 リミットスイッチ用ケーブル
- 2.24 電源ケーブル
- 2.25 モーター用ケーブル
- 2.26 ヒートベッド用ケーブル
- 2.27 Z軸スクリュー マウント
- 2.28 マイクロSDカード、SDカードリーダー、ヒューズ
- 2.29 フィラメントホルダー キット
- 2.30 ネジ類
- 2.31 スペアパーツ
- 2.32 ディスプレイ
- 3 まとめ
Anet A8 PLUS
「Anet A8 PLUS」は、「Anet A8」 にいくつかの改良が加えられた後継機である。
主な特徴を「Anet A8」と比較すると、以下のとおりである。
Anet A8 PLUS | Anet A8 | |
本体 | アルミニウム | アクリル |
造形エリア | 300 x 300 x 350 mm | 220 x 220 x 240 mm |
Z軸 | 2軸 | 2軸 |
エクストルーダー | ダイレクト式 | ダイレクト式 |
ヒートベッド電圧 | 24V | 12V |
ベルトテンショナー | 有 | 無 |
価格 | 2万円台~ | 1万5千円程度 |
改良点
「Anet A8 」からの改良点は、以下のとおりである。
- 本体がアクリル製からアルミニウム製になった
- Z軸のガイドロッドが適切な長さになった
- X軸とY軸にベルトテンショナーが加えられた
- 造形エリアが大きくなった
- ヒートベッドの電圧が12Vから24Vになった
- フィラメントのロードがオートロード方式になった
- 電源にスイッチが付いた
- ディスプレイの固定がマグネット式になった
- メインボードにカバーが付いた
- 本体にゴム足が付いた
大型の3Dプリンターとして人気のCR-10Sと比べてみても、劣っている点が見当たらず、隙がないものとなっている。
Anet A8 PLUS | CR-10S | |
本体 | アルミニウム | アルミニウム |
造形エリア | 300 x 300 x 350 mm | 300 x 300 x 400 mm |
Z軸 | 2軸 | 2軸 |
エクストルーダー | ダイレクト式 | ボーデン式 |
ヒートベッド電圧 | 24V | 12V |
ベルトテンショナー | 有 | 無 |
コントロール部 | 本体と一体 | 本体と別 |
価格 | 2万円台~ | 5万円程度 |
「Anet A8 PLUS」の価格については、AliExpressを見る限り、最安で2万円台となっている。
AliExpressでの「Anet A8 PLUS」の価格は、ショップによってまちまちで、一番数が売れているショップだと送料込みで300ドルを超えるが、安いところだと送料込みでも200ドル台で済む。
届いたもの
ECサイトで見た感じだと、最近主流の組み立てが10分で終わるタイプだと思っていたのだが、届いてみると全然違った。
確かに、注文時には、ずいぶん安いなとは思っていたのだが、そこが落とし穴だった。
CR-10Sとそれほど大きさに違いはないはずであるが、手元に届いた箱は本体の大きさからすると、やけに小さかった。
比較用のペットボトルが小さいようにもみえるが、れっきとした600ml入りペットポトルである。
ちなみに、CR-10Sのときは、これくらいの大きさの箱で届いた。
箱の大きさを比べてみると、やはり「Anet A8 PLUS」のほうが明らかに小さい。
ここまでずいぶんと引っ張ったが、結論を言うと、手元に届いた「Anet A8 PLUS」 は完全組立キットだった。
パーツリスト
X、Y、Zプロファイル
ガイドロッド
モーター
電源 キット
メインボード キット
エクストルーダー キット
ゴム足
ディスプレイ マウント
リニアベアリング
ヒートベッド
リードロッド、リミットスイッチ マウント
これらのパーツは3Dプリンターで出力されたものであった。
エアーブロー、吹き出し口
吹き出し口のパーツは3Dプリンターで出力されたものであった。
ファン
コーナーブラケット
Y軸ベルトテンショナー
スパイラルチューブ
指サック
ベルト
工具類
PLAフィラメント(10m)
ディスプレイ用リボンケーブル
リミットスイッチ用ケーブル
電源ケーブル
モーター用ケーブル
ヒートベッド用ケーブル
Z軸スクリュー マウント
マイクロSDカード、SDカードリーダー、ヒューズ
フィラメントホルダー キット
ネジ類
スペアパーツ
ディスプレイ
まとめ
- 「Anet A8 PLUS」を購入した。
- 簡単組み立てタイプかと思って注文したら、完全組立キットだった。
- 箱の中身を確認した。