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先日、Amazonのプライムセールで買った「Phrozen SONIC MINI」等が届いたのでレビューする。

Phrozen SONIC MINI

Phrozen SONIC MINI」はで、主な特徴は以下の通り。

  • LCD方式光造形3Dプリンタ
  • LCDはフルHD解像度のモノクローム液晶
  • 本体がコンパクト安価

外箱

本体がコンパクトなため、箱もそれほど大きくなく軽い。

「SONIC MINI」本体

本体のサイズは、FDM方式の3DプリンタであるEnder-3なんかよりはだいぶ小さい。

また、Ender-3のようにベッドが前後に動くことはないため、置き場所にはあまり困らないと思う。

インターフェース

インターフェースはいたってシンプルなつくりである。

本体の向かって左側面にUSB端子が1つある。

本体の背面には、電源用の端子と電源スイッチがある。

ファームウェアのバージョンは1.3.7であった。

付属品

3Dプリンタ本体のほかに以下のものが付属していた。

  • 説明書
  • ビルドプレート
  • ACアダプタ
  • スクレーパー(2種類)
  • USBメモリ(8GB)
  • 漏斗
  • ゴム手袋
  • ゴム足

テストプリント

テストプリントを始める前に、Zキャリブレーション(レベリング)を行っておく必要がある。

Zキャリブレーション(レベリング)

まずは、本体メニューの「TOOLS」を選択する。

次に「Z Calib」を選択する。

「Z Calib」を選択すると、Zキャリブレーションの手順が表示されるので、それに従って、キャリブレーションを実行していく。

Zキャリブレーションはビルドプレートの付け根の左右に見えている4つのネジを使って行う。

付属のテストプリント用データ

まずは、付属のUSBメモリに入っていたテストプリント用のデータ(Phrozen_ring_30um.phz)を出力してみた。

スライス設定

スライス設定の詳細は分からないが、ファイル名から積層ピッチ0.03mmであることは分かる。

使用したレジン

3Dプリンタ本体と合わせて購入したNOVA3Dの水洗いレジンを使用した。

ちなみに、Phrozen純正の水洗いレジンもAmazonで売られていて、しかも1kgで3000円程度とNOVA3Dのものよりもだいぶ安かったので、追加で購入した。

造形結果

造形結果は、FDM方式の3Dプリンタと比べると驚くほど高精細で積層痕と呼べるようなものは近くで見ても目視できない

なお、水洗いレジンを使ったので造形後は水で洗って、それから後述のUVライトを使って二次硬化させた。

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ちなみに、テストプリントにかかった時間は3時間14分であった。

3D Benchy

FDM方式の3Dプリンタとの比較ということで、光造形の3Dプリンタでも造形してみた。

スライサー

スライサーは、メーカーにより推奨されている「CHITUBOX」を使用した。

「CHITUBOX」は「Phrozen SONIC MINI」のほかにも様々なメーカーの3Dプリンタに対応しており、レジンごとの各種プロファイルも用意されていた。

Phrozen純正レジンの各種プロファイル
スライス設定

スライスの設定は下の画像の通りとした。

造形結果

3つ造形しようとしたが、真ん中の1つだけビルドプレートへの定着が悪かったようで脱落してしまい、うまく造形できたのは2つだけだった。

積層ピッチ0.05mmだと、場所によっては積層痕がはっきりと分かる感じであったが、やはりFDMのものと比べると精細さが際立つ

光造形
光造形
FDM
光造形
FDM
光造形

本来、底面には「CT3D.xyz」の文字があるはずだが、単なる平面として造形されてしまっている

光造形

その辺の問題は、露光時間の設定を変えることで改善可能なのかどうか、今のところはまだ分からない。

二次硬化

UVライト

光造形3Dプリンタの場合、造形終了後の造形物は完全には硬化しておらず、多少柔らかい状態となっている。

完全に硬化させるためには、紫外線を再度当てる二次硬化が必要となるので、3Dプリンタのほかに安価なUVライトも購入した。

水で洗った後、乾燥させてからUVライトに当てて硬化させた。

二次硬化中

二次硬化後は少し色味が変わり、固くなる

二次硬化後

光造形の3Dプリンタのメリットとデメリット

FDM方式の3Dプリンタと比較した場合の光造形3Dプリンタのメリットとデメリットは以下のとおりである。

  • メリット
    • 高精細
    • 造形にかかる時間はZ方向の距離に比例
  • デメリット
    • 使える合成樹脂がUVレジンのみ
    • 後処理が面倒

メリット

高精細

テストプリントの結果を見れば明らかである。

造形にかかる時間はZ方向の距離に比例

光造形の3Dプリンタでは造形にかかる時間は、造形するモデルの高さ(Zの距離)によって決まる

そのため高さが同じなら造形するモデルが1つであろうが複数であろうが、造形にかかる時間は同じとなる。

造形にかかる時間は1つで2時間26分18秒
3つでも2時間26分18秒

デメリット

使える合成樹脂がUVレジンのみ

FDM方式の3Dプリンタであれば、PLA、ABS、PETG、ASA、POM、ナイロン、ポリカーボネート、TPUなど様々な物性を持つ合成樹脂を扱えるが、光造形の3Dプリンタで扱えるのはUVレジンのみとなる。

後処理が面倒

光造形3Dプリンタの場合、造形後にIPAや水での洗浄が必要だったり、UVライトを使っての二次硬化が必要だったりと、FDM方式の3Dプリンタと比べると後処理が面倒である。

まとめ

  • 約2万円で買った「Phrozen SONIC MINI」が届いた。
  • テストプリントの結果は良好だった。
  • 光造形の3DプリンタはFDMの3Dプリンタと比べると、高精細というメリットがるが、後処理が面倒などデメリットもある。